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COLUMNコラム

2026.01.14

2026.01.15

特別な魅力があるママ振袖。メリットやおしゃれに着こなすポイントを解説

特別な魅力があるママ振袖。メリットやおしゃれに着こなすポイントを解説

成人式を控え、「母の振袖を着るように言われたけれど、正直ダサいかも…」と悩む方は少なくありません。昔のデザインや小物のままだと古臭く見えないか不安に感じ、「やっぱりレンタルの新作を選ぶべき?」と迷うこともあるでしょう。しかし、ママ振袖には周囲とかぶらない特別感や家族の思い出を受け継げる価値という大きなメリットがあります。

当記事では、ママ振袖が「古く見えるのでは」と思われやすい理由やその魅力、今風におしゃれに着こなすママ振袖コーディネートのポイントを紹介します。ママ振袖は工夫次第で自分らしい特別な装いに変えられるため、自信を持って成人式に臨みましょう。

そもそもママ振袖とは?

ママ振袖とは、母親が成人式で着用した振袖を娘が受け継ぎ、再び成人式で着ることを指します。「ママ振り」と呼ばれることもあります。「母(ママ)の振袖」の意味から名付けられ、豪華で質の高い仕立てのものが多い点が特徴です。

近年は、振袖の新調やレンタルにかかる費用を抑えたい家庭が増えており、タンスに眠っていた振袖を活用するケースが一般的になりました。さらに、SDGsの観点から資源を大切にする意識や、家族の絆を大事にする想いも背景となり、ママ振袖を選ぶ人が増えています。

ママ振袖が「古く見えるのでは」と思われる理由とは?

近年注目されるママ振袖ですが、中には「昔っぽい」「今風に見えない」と感じる人も少なくありません。その背景にはデザインやコーディネートの違いがあります。ここからは、具体的にどのような点が「古く見えるのでは」と見られやすいのかを解説します。

デザインがシンプルで地味に見えがち

ママ振袖が「古く見えるのでは」と思われる一因は、そのデザインのシンプルさにあります。昭和から平成初期に仕立てられた振袖の多くは、柄が少なかったり色味が落ち着いていたりするのが特徴です。

そのため、現代の華やかなプリント柄や個性派デザインと比べると、どうしても地味に見えてしまう傾向があります。特に、濃い赤や深緑といった伝統的な色合いや古典柄は、現在主流となっている淡色やくすみカラーと並ぶと重たく映りやすい点も理由の1つです。

コーディネートが今風に見えない

ママ振袖が時代遅れと感じられる理由には、当時のコーディネートの傾向も影響しています。母親世代の振袖コーディネートは、帯や帯揚げ、帯締め、重ね衿といった小物が控えめで、全体を統一感のある色でまとめるのが一般的でした。

そのため、現代の多様で華やかな小物使いや差し色を取り入れたスタイルと比較すると、地味で単調な印象を与えてしまいます。また、当時は帯の長さが現在より短く、帯の形がシンプルなのも、全体に古さを感じさせる要因となっています。

ママ振袖のメリット

一見「ダサい」と思われがちなママ振袖ですが、実は多くの魅力があります。周囲と異なる個性や、家族の思い出を受け継げる喜びなど、ここからはママ振袖ならではのメリットを解説します。

ほかの人とかぶらず個性を出せる

近年の成人式では、インクジェットプリントの振袖が主流となり、同じ地域で同じ色柄を着る人が複数いることもめずらしくありません。しかし、約20~30年前に仕立てられたママ振袖は流通量が限られており、デザインや柄が現代の振袖とかぶる心配はほとんどありません。

さらに、ママ振袖は熟練の職人が手がけた上質な振袖が多く、一点物に近いクオリティを持つものもあります。成人式という特別な日に、オリジナリティと高品質を兼ね備えた装いができることは、ママ振袖の大きなメリットと言えるでしょう。

家族の思い出を受け継げる

ママ振袖を着ることは、単なる衣装選びを超えた家族の思い出の継承にもつながります。タンスに眠っていた振袖を出した際、母親の当時の思い出話に花が咲けば、娘にとって普段は聞けないエピソードに触れる貴重な時間となるでしょう。

また、祖父母としてもママ振袖姿を孫が見せてくれることは大きな喜びであり、家族全員にとって忘れられない瞬間となります。ママ振袖は世代を超えてつながる絆を深め、成人式をより特別なものにしてくれるでしょう。

振袖の購入・レンタルよりも費用を抑えられる

振袖を新しく購入すると数十万円以上かかり、フルセットのレンタルでも約15万~30万円程度が必要になります。一方、ママ振袖であれば振袖自体に新たな費用はかからず、必要なのは状態に応じたメンテナンスや小物の追加購入程度です。

場合によっては仕立て直しやクリーニング代が発生することもありますが、新品を準備するよりはコストを抑えられる可能性があります。ママ振袖は、質の高い振袖を家計に優しい方法で着用するのに有力な選択肢の1つです。

ママ振袖のデメリット

ママ振袖には魅力的な利点がある一方で、保存状態が悪くシミや傷みが出ていたり、体型の違いからサイズが合わなかったりするなど注意すべき点もあります。ここからは、ママ振袖のデメリットを解説します。

保存状態が良くない場合がある

ママ振袖は20年以上前に仕立てられ、長期間タンスにしまわれていることが多いため、シミや黄ばみ、虫食いやカビが発生している場合があります。さらに、保管中に付いた独特のにおいが染みついてしまうケースも少なくありません。

そのため、そのままの状態で着用するのが難しい場合は、専門のクリーニングに出す必要があります。費用は部分的な軽度な汚れで5千円前後、全体的な汚れは1万円前後が相場です。成人式当日に慌てないためにも、早めに振袖の状態を確認しておきましょう。

サイズが合わない場合は仕立て直しが必要になる

ママ振袖は母親の体型に合わせて仕立てられているため、娘の身長や体格に合わないケースがあります。袖丈や裄が短い、着丈が足りないなどの不具合が出た場合は、仕立て直しが必要です。

直す部分によって費用は異なり、裄直しは約7,000~13,000円前後、身巾直しは約8,000~31,000円前後、身丈直しは約7,000~33,000円前後、袖丈直しは約6,000円~12,000円前後が目安です。時間がかかる場合もあるため、早めにサイズ直しに出すようにしましょう。

ママ振袖をおしゃれに着こなすポイント

古さを感じやすいママ振袖も、工夫次第で今っぽく華やかに変身できます。ここからは、ママ振袖を自分らしいスタイルにアップデートするための具体的なポイントやアレンジ術を紹介します。

着付けに今風のアレンジを加える

母親世代の頃と比べると、帯の結び方や帯揚げ・帯締めのアレンジは格段に増えており、帯を立て矢に花をあしらった結びにしたり、帯揚げをリボン風に結んだりするなど多彩な演出が可能です。

また、丸組の帯締めをゆるく通したり、レース素材を帯周りに加えたりすることで、より柔らかく華やかな印象を出せます。同じ振袖でも着付けのアレンジ次第で雰囲気が変わるため、なりたいイメージを伝えて着付けてもらいましょう。

小物で印象を変える

ママ振袖と一緒に受け継ぐ帯や草履、バッグなどの小物類も控えめなデザインが多く、現代の目から見ると古く見えることもあります。しかし、帯を新調したり、重ね衿にパールやレースを取り入れたり、帯締めにビジューや鮮やかな差し色を加えたりするだけで全体の雰囲気は一新します。

柄が少ない振袖でも、小物に明るい色を取り入れれば華やかさが増し、印象を自在に操ることが可能です。草履をブーツに替えるなど、足元のアレンジも今風のコーディネートとして人気を集めています。

メイクや髪型で今っぽさを出す

メイクでは、ツヤ感のある肌づくりや淡色リップなど、ナチュラルで華やかな印象を意識すると今らしいスタイルが完成します。

髪型については、かつては定番だったきっちりとしたアップスタイルだけでなく、今はポニーテールやゆるくまとめたシニヨン、水引や金箔を合わせたショートヘアなど、さまざまなヘアアレンジが好まれています。髪飾りは、ドライフラワーや大ぶりの飾りが流行です。そのときのトレンドをメイクや髪型に反映させることで、今っぽいコーディネートに仕上げられるでしょう。

まとめ

ママ振袖は「古く見えるのでは」と不安に感じる方もいますが、実際には家族の思い出を受け継ぎ、費用を抑えながら唯一無二の装いを楽しめるという魅力があります。保存状態やサイズは問題ないか事前に確認し、適切に準備すれば十分に美しく着こなすことが可能です。

さらに、着付けや小物、ヘアメイクに現代風アレンジ術を取り入れれば、ママ振袖コーデにトレンド感のある華やかさを演出できます。一生に一度の成人式だからこそ、振袖選びでは後悔したくないものです。ママ振袖を選ぶかどうか迷っている方は、早めに状態をチェックし、自分らしいアレンジ方法を検討してみましょう。

この記事を書いた人

デザイナー 徳井愛子

デザイナー 徳井愛子

現デザイナー職に就く前は、きものやまと店舗スタッフとして、多くのお客様のハレの日のお手伝いをして参りました。ふりそで選びは勿論、サポートに至るまで、これまでの豊富な経験をベースに、お客様に寄り添い、お役に立つ情報をお届けいたします。

監修者

きものやまとデザイン部

きものやまとデザイン部

創業109年のきもの専門店「きものやまと」。さんちと共に、文化と伝統を受け継ぎ、新しい暮らしに寄り添う、きものやまとのオリジナル着物を創作・ご提案しています。お客様の日々とハレの日を彩る振袖がいい出会いとなるよう、心を込めてお手伝いいたします。