COLUMNコラム
2025.09.16
2025.09.17
成人式の前撮りで後悔しないためには?振袖の選び方やメイクのコツも

成人式の前撮りは、一生に一度しかない大切な節目を残す機会です。しかし、「振袖が似合わなかった」「ヘアメイクが理想と違った」「家族写真を撮ればよかった」など、撮影スタジオや写真館での撮影が思い通りにいかず後悔する声は少なくありません。
当記事では、よくある後悔例を整理し、それを踏まえた振袖の選び方、理想の仕上がりを叶えるヘアセット・メイクの準備を解説します。納得のいく記念写真を残したい方は、ぜひ参考にしてください。
成人式の前撮りでよくある後悔例

成人式の前撮りでは「もっと準備すればよかった」と感じる方が少なくありません。ここでは、実際によくある後悔事例を取り上げますので、失敗しないためのヒントを得ましょう。
選んだ振袖が自分に合っていなかった
流行や親の意見などに流されて振袖を選び、写真を見返したときに「思っていた仕上がりイメージと違った」と感じるケースは少なくありません。たとえば、「流行色を選んだら顔立ちに合わず浮いた」「希望の振袖を高額だからと諦めて妥協した」「親に勧められた色柄を選んで自分の気持ちにモヤモヤが残った」という声はよく聞かれます。
振袖は肌色や体型との相性も影響するため、事前にパーソナルカラーや体型に合う柄を確認することが大切です。「好き」と「似合う」は異なる場合があるため、周囲に流されず、冷静に見極めるようにしましょう。
ヘアセットやメイクが理想と違っていた
ヘアセットやメイクは振袖に比べて後回しにしがちな分、当日になってから「もっとこだわればよかった」と後悔する方もいます。「流行無視の古風なヘアスタイルにされてしまった」「希望をうまく伝えられず成人式メイクの仕上がりが理想と違った」「普段と変わらないメイクアップで振袖に負けてしまった」などの声もあります。
希望のスタイルを言葉だけで伝えるのは難しいため、参考写真を持参するなどスタイリストに具体的なイメージを共有しましょう。振袖と調和するヘアメイクを事前に準備することで、自信をもって撮影に臨めます。
家族や友人と一緒に写真を撮っておけばよかった
準備の忙しさに追われ、前撮りで家族や友人との写真を撮らなかったことを後悔する方も多い傾向にあります。「両親や祖父母との家族写真なんて恥ずかしい」と思って避けたものの、年月が経って「貴重な機会を逃してしまった」と感じるケースも目立ちます。
前撮りは、振袖姿を見せながら、家族全員が揃う記念写真をゆったり撮影できる絶好の機会です。兄弟姉妹や友人とのショットも、一生の思い出になるはずです。成人式の記念だからこそ、周囲の大切な人との集合写真も残すことをおすすめします。
ベストな体調・肌状態で撮影に臨めなかった
前撮り当日はヘアセットやメイク、着付け、撮影などで長時間にわたるため、体調や肌状態が万全でないと仕上がりに悪影響が出ます。「寝不足で疲れ顔が隠せなかった」「肌荒れがひどくて化粧ノリが悪い」「着物の締め付けで途中で体調を崩した」という経験をした方もいます。
当日のコンディション次第で表情や雰囲気は変わるため、撮影本番前の体調管理も準備の一環です。前日は十分な睡眠と栄養をとり、スキンケアや髪の手入れを丁寧に行いましょう。撮影前から自分の身体を整えることが、最高の笑顔を残す秘訣になります。
前撮りをしておけばよかった
そもそも前撮りをしなかったことに後悔する場合も少なくありません。成人式当日は朝から着付けや式典、友人との再会などで忙しく、写真撮影の時間を十分に確保できないことも多々あります。また、希望の写真スタジオが予約で埋まっていたり、日焼けや肌荒れで振袖姿に納得できなかったりする可能性があるため、当日撮影だけに頼るのはリスクが伴います。
その点、前撮りではプロのカメラマンの撮影で理想の振袖姿を残すことができ、家族写真などのさまざまな演出も取り入れることが可能です。振袖レンタル店では前撮りの撮影サービスだけでなく、成人式当日の支度も含まれるため、まずは近くの店舗を訪れてみましょう。
成人式の前撮りで後悔しないための対策|振袖の選び方

振袖コーディネートは前撮りの仕上がりを大きく左右するため、自分に似合う色柄や小物を選びましょう。ここからは、自分に似合う振袖を選ぶ際の具体的なポイントを紹介します。
自分の体型に合った振袖を選ぶ
振袖は、色や柄の選び方によって体型を美しく見せます。小柄な方には小さめの柄や縦のラインが映えるデザインを、長身の方は大柄や華やかな色合いの振袖を選ぶことで、全身のバランスが取れます。
ぽっちゃり体型の方は縦や斜めに流れる柄や濃い色を選ぶと引き締まって見え、華奢な方は明るい色や豪華な柄、ボリュームのある小物で華やかさを加えるのもおすすめです。前撮り写真は全身を写すことが多いため、撮影前に実際に試着して鏡で確認しましょう。
振袖に合う帯や小物も意識する
振袖の印象は、帯や小物の組み合わせでも変わります。たとえば、帯揚げや帯締めに差し色を使うとアクセントになり、写真映えもアップします。近年はレースやビジュー付き、くすみカラーの小物が人気で、モダンで洗練された雰囲気を演出できます。
また、草履やバッグがちぐはぐな組み合わせでは、仕上がりを損ねてしまう恐れがあるため、全体に統一感を出すことを心がけるとよいでしょう。前撮りでは、当日と異なる帯や小物を使い、さまざまなコーディネートを楽しめるのもポイントです。コーディネートに迷ったときは、専門のスタッフに相談しましょう。
パーソナルカラーを意識する
振袖の色選びで後悔しないためには、自分の肌や髪の色に合う「パーソナルカラー」を意識する必要があります。イエローベース(イエベ)の方はコーラルピンクやオレンジなどの黄みを帯びた暖色系が肌を健康的に見せ、ブルーベース(ブルベ)の方は水色や藤色などの寒色系が肌を明るく引き立てます。
さらに「イエベ春」「イエベ秋」「ブルベ夏」「ブルベ冬」と、タイプ別に似合う色の傾向は異なるため、診断を受けるとより安心です。試着を通じて実際に肌映えを確認しながら専門スタッフのアドバイスを受けることで、自分の魅力をより引き立てる振袖に出会えるでしょう。
成人式の前撮りで後悔しないための対策|ヘアセット・メイク

振袖姿をより美しく引き立てるのがヘアセットとメイクです。前撮りで失敗しないためのポイントは、以下が挙げられます。
■事前に自分のなりたいイメージを伝える
雑誌やSNSで理想のヘアアレンジを探し、具体的に「こうなりたい」というイメージを明確にしましょう。言葉だけでは伝わりにくいため、方向性を固めることで当日の仕上がりがぐっと理想に近づきます。
■参考写真を持参して希望を伝える
「可愛らしく」「大人っぽく」などの抽象的な表現では誤解が生じやすいため、参考写真を見せながら伝えると効果的です。複数のパターンを用意すれば、似合うスタイルをプロと一緒に選べます。
■愛用しているコスメを持参する
スタジオや美容院で用意される化粧品が、自分の肌質や好みに合わない場合もあります。普段使い慣れているリップやアイシャドウを持参すれば、違和感のないメイクに調整できます。
■ポイントメイクはセルフにしてみる
眉毛やアイメイクは特に顔の印象を左右する部分です。ポイントメイクだけ自分で行う、または仕上げに手直しするなどの方法を取り入れると、納得のいく仕上がりになるでしょう。
■前撮りの前日は髪と肌のケアを徹底する
撮影前日は睡眠をしっかり取り、肌のコンディションを整えましょう。唇の乾燥対策や顔の産毛処理も忘れずに行うことが大切です。髪はアウトバストリートメントなどで整え、当日スタイリングしやすい状態にしましょう。
まとめ
成人式の前撮りは思い出を形に残す貴重な機会ですが、準備不足や判断の迷いから「もっとこうすればよかった」と後悔する声は少なくありません。振袖選びでは、自分の体型やパーソナルカラーを意識して試着し、帯や小物まで含めたコーディネートで全体の印象を整えることがポイントです。
また、ヘアセットやメイクでは目指すイメージを具体的に伝えることで、理想に近い仕上がりに対応してもらえます。撮影予定日に向けて体調や肌のコンディションを整えることも重要です。入念に準備することで、自信をもって前撮りに臨み、後悔のない写真を残せるでしょう。
きものやまとでは、振袖レンタルと記念撮影が含まれる安心サポートパックをご用意しています。振袖選びから前撮り、当日の着付けまでサポートを受けられますので、ぜひお気軽にご利用ください。
この記事を書いた人
デザイナー 徳井愛子
現デザイナー職に就く前は、きものやまと店舗スタッフとして、多くのお客様のハレの日のお手伝いをして参りました。ふりそで選びは勿論、サポートに至るまで、これまでの豊富な経験をベースに、お客様に寄り添い、お役に立つ情報をお届けいたします。
監修者
きものやまとデザイン部
創業109年のきもの専門店「きものやまと」。さんちと共に、文化と伝統を受け継ぎ、新しい暮らしに寄り添う、きものやまとのオリジナル着物を創作・ご提案しています。お客様の日々とハレの日を彩る振袖がいい出会いとなるよう、心を込めてお手伝いいたします。







